中国の月餅
月餅(月饼 yuèbǐng)は、中国の菓子の一種。旧暦の八月十五日(今年だと9月19日でした)は中秋節(中秋节zhōngxīujié)のため、家族や親しい友人が集まり、月を愛でてこの菓子を食べる風習がある。現在は、中秋節が近づく頃、親しい人やお世話になっている人にこれを贈ることが盛んである。数多く贈る手間を省いたり、新しいものを入手できるように、特定の店で使える月餅専用の商品券で贈る場合もある。数を多く贈ると結構な出費となるので、香港では毎月積み立てをして商品券を受け取れる様にする制度もあった。
現在では金箔を貼ったり、素材に凝った豪華な物が出てきている他、箱に時計や洋酒といった高価な商品を詰め合わせて売る商法もあり、贈賄問題となる例もある。そのため、中国政府は
2005年以後、月餅の包装や詰め合わせものの価値が、月餅そのもののコストの20%を超えてはならないという法律を制定した。
外形や作り方によって、月餅の種類には主に「広式月餅」と「潮州月餅」「蘇式月餅」に分けられている。
① 広式月餅(广式guǎng shì)
最初に広東一帯から起こり、代表作は単黄(单黄dàn huáng)月餅と双黄(双黄shuāng
huáng)月餅である。柔らかめの蓮の餡や皮を用い、茹でた鹹蛋(咸蛋xiándàn;アヒルの卵を塩水に漬けたもの)の黄身を入れたものに人気がある。「単」は一個、「双」は二つ、黄身の数を意味する。

② 潮州月餅(cháo zhōu)
潮州は福建省の地名である。同じ焼き菓子スタイルでも広東スタイルとはまったく違うルックス。外皮は渦巻きで何層にもなったパイスタイル。表面も丸く盛り上がっている。潮州月餅のファンも結構多いよ。

③ 蘇式月餅(苏式sū shì)
最初に蘇州一帯から起こり、現在では上海、江蘇省、浙江省主な特徴は餅の皮がサクサクして柔らかいことである。見た目は日本のパイみたいな感じである。代表作は鮮肉月餅(鲜肉xiān
ròuミートパイ)、唯一の温かい月餅である。このほかに、椎茸や、黒ゴマを使って作られる精進月餅も有名である。私は個人的に鮮肉月餅と椒塩月餅(椒盐jiāo
yán)が好みである。椒塩月餅とは、胡しょうや山椒と塩、砂糖で味付けした月餅であるため、塩味と甘味は絶妙なバランスになっている。
鮮肉月餅
以上の月餅の他に地方によって、いろいろ種類の月餅が作られている。

1989年に大班が香港で初めてこの種類の月餅を売り出した。調査によると、味とフレーバーの種類では氷皮月餅がナンバーワンということである。製法は焼き菓子式とはまったく異なり、あらかじめ熱し調理した外皮とアンを型にはめ高速冷却する。低温保存・低温運送後、店舗でも4℃以下で保存、販売されている。外皮にはミドリマメが使用されている。

火腿月饼 (huǒ tuǐ)ハムと砂糖が入っている 五仁月饼(wǔ rén)ピーナッツ、ゴマ、胡桃、アーモンド、ヒマワリの実など五種類の材料
最近、いろいろ新商品が開発されている。その中に注目されているのはハーゲンダッツ(哈根达斯 hā gēn dá sī )のアイス(冰激凌 bīng
jī líng)月餅である。内容によるが、相場として大体一箱一万円ぐらいである。
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